ずっとチャレンジしたいと思っていた海外発券に2002年チャレンジすることにしました。

●●●海外発券とは？●●●
海外発券とは、外国で航空券を買うことです。メリットとしては、
１．日本のお盆・ゴールデンウィーク・年末年始のような激しい値上がりがないので安い場合がある。
２．有効期限や払戻しなどの条件が日本に比べて有利な航空券が、安く買える
３．予約クラスが高い航空券が、安く買える
４．日本では売っていない航空券が買える
などがあります。
１．については、最近、日本で買う航空券はかなり安くなっているので、ピークシーズンを避けて旅行できる人には、値段のメリットはほとんどありません。
２．については、有効期限が半年や１年と長い航空券が安く売られているので、長い旅行をしたい人にはメリットがあります。 また、日本で買う安い航空券は、「払い戻し不可」「ルート変更不可」「他の航空会社不可」などの制約がついているものが多いですが、海外発では、制約が少ないものがあります。子連れ旅行には、子供の病気のための直前キャンセルの不安がついて回るので、制約は少ない方が安心できます。
３．については、まず予約クラスについて説明します。予約クラスというのは、同じエコノミークラスでも、予約システム上では、より細かい、Y・B・Q・S・Wなどと表わされ、正規運賃・正規割引運賃・格安航空券（ツアー）など、値段や制約から分けられたクラスになっています。航空会社は、この予約クラスごとに、座席を割り振ってより高い値段（高い予約クラス）をより多く売るように努力するわけです（あちらも商売なので・・・）。予約クラスが高いチケットほど、予約が入りやすいということになります。海外発券では、予約クラスが高いチケットが、比較的安く手に入るわけです。有名なのは、ユナイテッドのバンコク発のBクラスで、正規運賃に次ぐ予約クラスの高さなので、予約が入りやすく、直前の日程変更がしやすいことを意味します。混雑時期に乗る人にはとても便利なチケットといえます。
・・・と、この原稿を書いている間に、バンコク発のUAの予約クラスがB→H、Mになってしまいました。４月までに発券すればB、５月以降はH・Mになるようです。最近のバンコク発は、バンコク発券をする日本人対策か、条件がだんだんと旨味のないものになってきています。今後の動向には要注意です。
とはいうものの、年末年始・GWなど、休みの日程が決まっている超ピーク時期に利用すれば安いのは確かです。
４．については、例えば、南米に行くときにランチリ航空を使いたいと思ったら、ロサンゼルスで安い周遊券が買えたりします。

●●●チャレンジのきっかけ●●●
我が家では、2002年の年末年始が珍しく9連休になるツレが「海外旅行したい」と言い出しました。しかし、日本発の航空券は格安航空券も正規割引運賃も一番高い時期、そんなお金はありません。そこで、かねてから興味のあった海外発券だったらどうか？と調べたところ、値段的に許せそうだったので、夏にバンコクへ行って海外発券することにしました。具体的には、バンコクで、バンコク発日本経由アメリカ行き（往復日本でストップオーバー可能）という航空券を買おう、と思ったわけです。

●●●旅程と値段●●●
バンコクでは、このような、1年オープン、日本で往復ストップオーバー可能という航空券が買えます。
今年の夏にバンコク−成田と飛んで、ストップオーバー。
年末年始にに成田−アメリカ−成田の旅行をして、また、ストップオーバー。
来年の夏に、成田−バンコクを利用する計画を立てました。
ある旅行会社のHPでアメリカ東海岸行き（オーランドを想定）を調査すると（2月現在）、
ユナイテッド（ZONE4）：51,780B（成田STOP OVER可）／1年オープン／Bクラス（2002年4月末からH,Mに変更）
ノースウェスト（ZONE5）：42,080B（成田STOP OVER 1300B/1回）／1年オープン／Mクラス
アメリカン（ZONE4）：41,980B（2回までSTOP OVER 無料　追加3200B／1回で2回まで）／1年オープン／Sクラス
タイ航空（ZONE3）：44,680B（成田STOP OVER 1500B/1回）／6ヶ月オープン／Qクラス
他にカナダ方面なら、エアカナダ・NYやワシントンなら全日空も設定がありました。JALは往復ストップオーバー可能なチケットがなくNG。

値段と、マイルのお得度から考えて、初めはノースウェストで予約をお願いする（2002/2/13）が、年末年始の予約がCLOSEしているとのこと。（海外発券対策か、バンコクでNWの予約がクローズというのは時々あるらしく、旅行代理店もよく分からないとのことだった）そこで、アメリカンで予約をお願いする（2002/2/18）。ちなみに、アメリカンは、日本−バンコク間に自社便を飛ばしていないので、ノースウェスト・ユナイテッド・タイ航空・キャセイパシフィック・JAL何でもOKとのことで、時間の便利さからJALかタイ航空に絞り、マイルの加算度（UAマイレージプラスに100％加算）でタイ航空を選んだ。2日後の2002/2/20、予約OKの返事があった。ただし、アメリカの国内線部分は、まだ予約が入らないとのことで、予約できていない。
予約時は、自分で航空会社のHP（日本語のページもあるので）でフライトを検索し、便名を指定して予約をお願いすると、旅行会社の人の手間も省けるし、自分の希望のフライトになるのでよいと思う。また、検索して出てくる乗り継ぎ便は、各空港での最低乗り継ぎ時間もクリアしているので安心。ちなみにノースウェストのHPで旅程を検索すると正規割引運賃の値段も出てくる。年末年始の成田−オーランド往復で、15万円弱だった（意外と安い？）。JALの2001年の年末年始の前売り悟空で東海岸へ行く一番高い日は\196,000。
アメリカンの41,980Bは、1B=\3.1で換算して、\130,138。子供料金の設定もある。
航空券を発券するまではキャンセル料は一切発生しないようなので、行けるかな？という人は、予約を入れておくのがよいと思う。予約は、だいたい330日前から（航空会社によって多少前後することあり）なので、年末年始の予約はだいたい2月初旬から始まります。

●●●その他の条件●●●
私たちが予約した航空券は、発券（＝お金の支払い）は搭乗日の4日前まで（ただし旅行会社の方針で１週間前までには入金しないといけないようですが）。未使用区間の払い戻しも可能、ルートの変更も手数料を払えば可能とのことで、かなり制約が少ないチケットのようです。さらに、日本−バンコク間が、ユナイテッドやノースウェストは深夜着や早朝発でイマイチなのに対し、便利な時間帯のフライトが使えるので、なかなか満足しています。
細かい条件は、その航空券ごとに違うので、買う時に確認しなくてはいけません。確認する項目としては、
・発券はいつまでか？
・発券後、旅行開始前の払い戻しについて？
・発券後、一部使用した分の払い戻しについて？
・ルート変更は可能か？
・他社便に乗れるか？
・有効期限は発券からか、第一区間の搭乗日からか？
あたりだと思います。このような質問に対し、丁寧に説明してくれる旅行会社は信用できると思います。
ところで、航空券は発券しないと条件が確定しません。発券前に航空会社が条件を変更したら、その条件になってしまいます。
発券日から1年有効という条件で来年の夏に最後の区間を使おうなどともくろんでいるせいで、８月に発券予定の我が家では、まだこれらの条件の航空券を手にしてはいません。（大丈夫かな・・・、条件変更しないでほしいな・・・、ドキドキ・・・）

●●●支払いと受取りは？●●●
バンコク発券の代金はバーツというタイの通貨建てになります。 旅行会社からは、円換算した請求が来ますが、このとき、為替の変動を見越したレートを使うところや銀行の換算レートで計算した円代金に○％の為替リスク分をプラスする所などがあります。航空券代金が安くても、為替レートが悪ければかえって高くなることも考えられます。
また、発券時（＝支払時）の為替レートが適用されるので、円が高くなるとおトクですが、円が安くなると思わぬ金額になることも・・・。
日本語のHPをもっているような会社は日本の銀行に口座を持っていることが多く、そこへ振り込めばよいので、支払い手続きは簡単だし、手数料も安く済みます。

けっこう額が大きいので、クレジットカードで支払ってショッピングマイルを貯めたいところですが、FAXでカードのコピーやパスポートのコピーを送った上で、手数料が3.4％（代金が40万とすると、手数料は\13,600！）かかるとのこと。 \100円で1マイルつくカードでも、4,000マイル。これを得るために、\13,600の手数料・・・、航空会社から足りないマイルを買うよりは安いようですが・・・、まあ、個人の考え方次第ですが、私たちはパスです。
他社でも、カード支払いの手続きに違いはあっても、カード利用の手数料は、にたりよったりの条件なので、バンコクの旅行代理店は、カード払いの条件はあまり良くありません。

航空券の受け取りは、どこの旅行会社でも、\1,000程度の費用で国際宅配便で送ってくれます。発送してから3日ほどで届くようです。また、現地で空港やホテルにデリバリーしてくれる会社もあります。ただし、ホテルに届けておいてもらうような場合は、紛失等の責任はとってもらえないようなので注意が必要です。宿泊先がしっかりしたホテルであることと、少なくとも旅行会社にはホテルのチェックイン日やホテルの予約名を伝えて荷物に書いてホテルへ届けてもらう、ホテル側には、どこそこから荷物が届くので保管しておいてという要望を伝えておくくらいは、やっておくべきでしょう。

●●●現地までの足は？●●●
ところで、ここまで読んで、「バンコクへ行く足はどうするのよ？？？」と思った人、するどい。そうです。このままでは、一番最初にバンコクへ行く足がないのです。2月下旬、すでにノースウェストの8月中旬のバンコク行きの格安航空券の値段が出ていました。\62,000くらいだったと思います。片道放棄となるのに、高い。
そこで、私達の場合は、貯めたマイルから20,000マイルを使い、UA（ユナイテッド）の無料航空券を利用することにしました。２月末にUAの予約センターに電話すると8月中旬〜下旬のバンコク行きは混んでいて、すでにキャンセル待ち。予約センターの女性は「バンコク線は一番混んでいます。週末はさらに混みます。しかも８月ですから、あまり見通しは良くありません」と言う。ただ混み混み度が増すとキャンセル待ちも入らないのだそうだ。そこまでは、混んでいないということか・・・。ちなみに、普通のお金を払って乗る席の予約状況はガラガラ。直前になってOKが出る可能性もある。迷ったが、復路のバンコク発の方は予約してしまったので、日程を確定したいと思い、シンガポール行きで予約した。こちらはすいている模様。シンガポールとバンコクの間を走るマレー鉄道に乗りたい乗りたいと思っていたので、思いがけないチャンス到来（？）となった。
帰りは、予約をしない状態のOPENでは発券できないと言われ、バンコク発で一番早く予約できる日にち（なんと9/4）にしてもらいました。というのも、タイ入国時に出国の航空券が必要だと聞いていたので・・・。UAの場合はE-ticketなので、電話でクレジットカード番号を言うと、成田の空港使用料3人分をチャージして手続き完了。数日後、E-ticket控えが送られてきました。座席指定は予約時にしてくれます。
バンコク行きのチケット代は高いし、わざわざバンコクに行く用事もないし、最初の区間のバンコク−成田は捨てちゃっても・・・、と思う人がいるかもしれませんが、これはNG。違法なチケットになってしまいます。おそらく、成田でアメリカ行きに乗ろうとした時に搭乗拒否されるか、日本発とバンコク発の差額を払えと言われると思います。航空券は前の区間を使わずに放棄することは出来ない決まりなんです。最初から順番に使って後ろを放棄するのは○（入れた予約はきちんとキャンセルしましょう）。途中から使い始めるのは×。日本の航空会社の中には、「日本までの搭乗券を見せろ」という所があると聞きました。念のため持って行ったほうがよいかもしれません。ちゃんと前の区間に乗っていれば、何も悪いことはしていない「お客様」です。
まとめると、バンコクまでの足は、
・無料航空券：予約を取るために、早めの計画が必要。
・格安航空券：閑散期に、安いチケットでバンコクへ行ける人向け。
・格安ツアー：帰り道、飛行機に乗らなくても良いか確認してから利用してください。
8月は、航空券が高いので、格安航空券を使って、海外発券を始めようというのには向いていない月です。マイレージの無料航空券を使う場合は、早めの予約が必要です。

●●●現地からの帰りの足は？●●●
来年の夏、バンコクまで行くチケットは確保していますが、次にバンコクから戻って来るチケットがありません。また、次の、バンコク発日本経由どこか行きのチケットを予約して、グルグルとバンコク−日本−どこか−日本−バンコクと旅を続けることを、「バンコクループ」と言ったりします。
我が家は、バンコクループをするかは分かりませんが、バンコクでは片道の日本行きも安く売っていますので、帰りの足には困らないと思っています。
１度きり、例えば、年末年始とGWだけバンコク発券を活用したいという人は、無料航空券や１年オープンの往復チケットを組み合わせて、帰ってくる事も可能です。使い方は
バンコク発日本経由アメリカ行き（A）／無料航空券か1年オープン往復チケット（B）として、
（B）で、秋〜冬の安い時期に、日本→バンコク
　　（バンコク旅行）
（A）で、バンコク→日本（STOP OVER）
　　（仕事に励む）
（A）で、年末に、日本→アメリカ（Aのチケットの目的地）
　　（アメリカ旅行）
（A）で、アメリカ→日本（STOP OVER）
　　（仕事に励む）
（A）で、GWに、日本→バンコク
　　（バンコク旅行）
（B）で、バンコク→日本
と、こんな感じで、２枚のチケットで年末年始とGWのピーク期２回の旅行ができます。
（B）のチケットの復路が、GWのピークにあたるため、予約を早めに確保するように注意しましょう。（A）も、もちろん早いにこしたことはありません。
バンコクからは、東南アジア諸国、中近東、アフリカへ安いチケットが買えるので、時間があれば、もう一足伸ばすことも可能です。
時間がなくても、プーケット、パタヤ、サムイなど、バンコクから近いリゾートもたくさんありますし、バンコクの高級ホテルはプール付きで都市型リゾートも可能です。

UAの無料航空券は、予約したら2週間以内に発券、発券から１年有効ということなので、早く予約しないと予約が取れないけど、そうすると有効期限が早く来てしまって、思っていた帰路に使えなくなるというジレンマがあったりします。

●●●（体験）いろいろな出来事の末、発券と支払いと受取●●●
2002/6/25、予約していた旅行会社から、HP運営会社との業務提携が終了した云々というよく分からないメールが突然届きました。 メールで問い合わせると、発券は今まで通りという感じだったので、旅行会社が内部分裂して2つに別れた？というように見えました。しかし、もう６月末というのに、２月からお願いしている肝心のアメリカンのダラスから先の国内線部分の予約が未だに入りません。さらに国内線部分の予約クラス別の空き状況を調べると、バンコク発の予約クラスSクラスの空きは0。ずっと予約を受け付けてもらえないという説明でした。
これ以前にも、旅行会社のHPの更新日が2月のままだったので、航空券の値段も値上がりしたのではないか？と思い、月に1回程度、現在の値段を問い合わせましたが、メールの返事がないので「？」と思っていました。

そして、2002/7/3。
同じくバンコクにある他の旅行会社のHPを見ていたら、アメリカン航空バンコク発日本経由アメリカ行きの条件が大幅に変わったとお知らせが！（ユナイテッドやノースも大幅値上げしている） アメリカン航空は、成田のストップオーバーが30日以内。これでは、私たちの旅程では発券できません。
業務提携云々から、メールをやり取りしていたにもかかわらず、予約している旅行会社からは何の知らせもなく、HPの更新もされていません。おまけに何も言わず、私たちの予約番号のところにアメリカンのダラスまでの予約とユナイテッドの目的地までの2種類の予約が入っています。そんなこと、一言も聞いていません。アメリカンがダメそうなので、保険としてユナイテッドに予約を入れたのでしょうが、値段的に42,000Bと60,000B（値上がりした）、1人あたりで約\54,000高いチケットです。何も知らせて来ないことにも不信感が募ります。あとで、「条件的に、ユナイテッドしか取れませんでした〜」と言うつもり？？？
しかし、現実問題として、アメリカン航空が使えなければ他の航空会社を使うしかありません。他社のHPはマメに更新されていたので、ノースウェストの条件と料金を調べ、なんとか使えそうという結論に。しかし、48,400Bに値上がりしていたのはショック。2月に調べた日本発のノースウェストの正規割引運賃とほとんど変わらなくなっています。バンコク発券する意味があったのか・・・？しかし、夏の往路を予約してしまっていて、復路の予約がない（ユナイテッドのバンコク線無料航空券は予約が困難・・・）ので、バンコク旅行分トクをしたと思い込むことにする。
2月の問い合わせ時に「日本のノースに電話をして予約を入れられれば、発券できる」と聞いていたので、ノースのHPで予約クラス別空き状況（これは便利な機能！）を調べ、日程が合って、バンコク発航空券の予約クラスであるMクラスに空きがある便を調べました。その時、NRT−XXXと目的地を入れると、空きのある便が往復ともなし。そこで、ノースのHPの日本発着路線のページで、日本からの便が着く場所（ゲートウェイ）と到着時間を抜き出し、そこから、目的地への国内線予約クラス別空き状況を調査。すると、デトロイト経由で、9時間のトランジットの便と、ミネアポリス経由で5時間のトランジットの便を見つけました。ミネアポリス経由なら、なんとか目的地に19時台に着けそうです。ホッ。
これをノースウェストの予約課に電話して予約。便名を言ってMクラスで、と言って予約を入れてもらいました。
担当者は、「3日以内に発券しないと予約が消えます」、とか、「バンコクで発券する場合はこの予約は消して現地で入れてください」というようなことを言っていました。日本で発券した場合、大人\292,600、子供220,100、諸税が大人\10,670、子供\8,630、合計で\835,270ということでした。
とにかく予約が入ったので、すぐさま、今アメリカンの予約を入れている旅行会社と、HPの更新状況のよい旅行会社にメールを送り、航空券の条件と発券できるか？を問い合わせました。 後者からはその日に返信があり、「予約は確認できた。往路は発券後変更不可、復路は1回無料で変更可。2度目からは$100の手数料で変更可能。ルート変更不可。未使用は1500B(約\4500)の手数料で払い戻し可。一部使用は払い戻し不可。航空券の有効期限は、第一区間出発日より1年」という条件が来ました。 有効期限が、発券日からでなく、第一区間の出発日から1年とのことなので、すぐに発券してもらうことにして（もう条件変更に振り回されたくない！）、翌日、請求書をメールでもらい、その翌日朝、その会社の（日本の）シティバンクの口座へ振り込みました（シティバンクに口座を持っていると振り込み料無料）。振り込んだ日に発券し国際宅配便で発送してくれて、発券の翌々日には航空券そのものが自宅に届きました。NWに予約したのが火曜日、航空券を手にしたのは日曜日でした。
届いた航空券の名前や日程は念入りに間違いがないかチェックしましたが、大丈夫でした。

しかし、発券時、旅行会社からメールが来て、日本−バンコクとバンコク−日本がMからYクラスに変更されているが、こちらで直したとのこと。ある掲示板で、「日本のノースウェストで、Mクラスの場合、ストップオーバー２回の予約は入れられないと言われた」というのを見たので、もしかしたら、私の電話を受けた担当者は、そのことを知らず？間違って私の言った通り予約を入れてしまい、あとで訂正したのかもしれない・・・。
とにかく、発券してしまえば、条件は確定するので安心。

今回発券した航空券：ノースウェスト航空バンコク発日本経由アメリカ行きゾーン5
48,400B　航空券　大人×2人=96,800B
36,300B　航空券　子供×1人=36,300B
1,300B　ストップオーバー１回分×2回×3人=7,800B
500B　保険料×3人=1,500B
1,980B　米TAX×3人=5,940B
710B　成田TAX　大人×2回×2人=2,840B
355B　成田TAX　子供×2回×1人=710B
390B　宅配料
合計152,280B
日本円換算（1B=\2.98）453,794円
支払額（日本円換算＋1%（為替ヘッジ））458,332円
為替ヘッジをレートに換算すると1B=3円で計算したのと同じ。

もともとアメリカン航空の予約を入れていた旅行会社は、発券依頼を終えた頃、メールの返事が来た。これでは、3日以内に発券なんてとても無理。値段も大人48.980Bで、為替レートも3.1とのことなので、これで発券すると、480,422円になってしまう。為替の0.1は大きい・・・。
ノースウェストも6月末までなら44,800Bだったので、全員で3万円ほど安く買えました。もう少し早く決断して、アメリカン航空に見切りをつけていたら、と悔やまれます。
ミネアポリスでの5時間待ちの乗り継ぎですが、現地でキャンセル待ちして1つ早い飛行機に乗ることができました。詳しく知りたい方は、旅行記の2002年のオーランド編を参照してください。

●●●雑感・・・●●●
今までにも、長期の旅行をした時に、現地で航空券を買う、つまり「海外発券」ということは何度かしました。でも、それは、○日頃、×へ飛びたいという単純な航空券だけで、支払いもその場で現地通貨ですればOKでした。ストップオーバーの条件が絡んだり、有効期限やら払い戻しやらを考えると、「英語が堪能でないと、海外発券はな〜」と躊躇していた私達ですが、チャレンジする気になったのは、日本語でHPを開設していて、日本人の従業員がいる海外の旅行会社が増えたおかげです。質問も予約もぜーんぶ日本語でOKという便利さ。メールでの質問への回答も早いです。いい時代になりましたね〜。

しかし、繰り返しになりますが、ピークシーズンを避けて旅行できる人には、海外発券はあまりメリットがありません。というのも、日本からオーランド往復が6万円程度、バンコク行きも5万円程度と少し高めに計算しても、両方で11万円足らずで済みますから・・・。

それから今回は海外発券の危うい部分もたくさん経験しました。
まず、突然の営業終了（？）。これは珍しくはないようです・・・。 対策としては、予約したり、発券してもらう代理店を大手の所にするしかないようです。値段は少し高くなるようですが、安心のため、バンコクのジャルパック（日本航空の航空券でなくてももちろんOK）やJCBで発券してもらっているという人もいるようです。
それから予約が受け付けてもらえない。
11ヶ月前の予約時に、一部区間の予約が入らないという場合は、何か怪しいということで、避けておくほうが良いかもしれません。
そして条件変更。
突然発表になります。場合によっては、私たちのように、せっかくの予約がパーになることも。発券まで時間がある場合には、複数の航空会社に予約を入れておくというのも手だと思いました。2月の時点では、ノースウェストの乗り継ぎの良い便が当然予約できたので・・・。このような予約変更は、いちいち知らせてくれないと思ったほうが良いので、時々更新がマメな旅行会社のホームページや情報交換が盛んな掲示板をチェックしておく必要があるようです。

今回の体験で、色々教訓を得ました。当初の予定より高い航空券（48,400B=\145,200／ストップオーバー代を入れると51000B=\153,000）になりましたが、よい勉強になったと思っています。 7月上旬現在、ノースウェストの2002年のお盆のピ−クの東海岸行き格安航空券はCASで\175,000（諸費用別）、ノースウェストのHPから年末年始の正規割引運賃を検索すると、乗り継ぎ2回のルートしか空きがなくて、\146,000（予約クラスQ、子供同額、諸費用別）、\156,300（予約クラスM、子供75%、諸費用別）と出ています。バンコク行きもついているし、値段的にもまあまあではないでしょうか。
7月初めにアメリカンの条件変更を知った時、全ての予定を白紙にして、ユナイテッドの無料航空券も手数料を払ってマイレージ口座へ戻すこともできましたが、今後、中東やカンボジアの遺跡に行きたい、インドやアフリカにも行きたい、と思っている私たちには、バンコクは経由地として魅力ある場所なので、今回は予定より高い出費に目をつぶることにしました。

お盆、GW、年末年始しか旅行に行けない人、子供のお休みに合わせると高くなってしまう人、私の得た教訓も参考にしていただいて、海外発券を選択肢の一つとして検討されてはいかがでしょうか？

●●●ソウル発券について●●●
ソウル発券について、少し触れます。
今までは、バンコクとソウルが、海外発券の２大メッカでした。
7時間近くかかるバンコクよりも2時間で着くソウルの方が、発券する場所としては楽です。
しかし、実際に航空券を売っているHPを見ていただければ分かりますが、ソウル発は有効期限が半年というチケットが多いです。 これは、ソウルループをするには、年に２回、ソウルに行かなければならないことを意味します。 ソウルが好きで、半年に1回くらいは、1泊2日や2泊3日でふらりと出かけてもいいという人には、苦にならないかもしれません。
それから、ストップオーバーも１回のみ（追加料金でOKとかではない）というものもあります。この場合は、バンコク発のように往復日本でストップオーバーができないので、もともと地方から成田経由海外の感覚で、ソウル経由海外という旅行をする人にはとても有用なチケットといえると思います。
韓国発の年末年始の海外旅行の混雑は日本並みともいいます。年末年始の予約は、バンコク以上に早めにしたほうがよいでしょう。

●●●その他の発券場所●●●
今現在、調査した中で、日本に往復ストップオーバーできるアメリカ行きの日本航空の航空券をシンガポールの代理店では扱っているようです。目的地は日本航空の就航場所になりますが、バンコク発ではNGの往復ストップオーバーが使えるのは見逃せません。バンコクほど海外発券が目立たないので締め付けが始まっていないということでしょうか。シンガポール発のアメリカ系航空会社は、日本に往復ストップオーバーすると高くなるようです。日本航空を利用する人なら検討の価値がありそうです。度重なる値上がりのバンコクに比べお値段もお安くなっている気がします。

オセアニア（シドニー）から日本航空や全日空が日本で往復ストップオーバーできるアメリカ行きやヨーロッパ行きの航空券を出していますが、ピーク時は予約開始日に予約をお願いしてもキャンセル待ち（あるいは予約不可）になるそうです。夏はアメリカかヨーロッパ、冬は暖かいオセアニア旅行・・・・。予約が入りさえすればとてもいいと思うのですが・・・。

値段的にはマニラあたりも安いそうですが・・・、ちょっと情報不足です。

バンコク発が使いにくくなってしまった今、海外発券のメッカは、どこになるのでしょうか？
今後も情報収集していこうと思っています。（以上　2002年7月）

●●●シンガポール発券●●●
2004年、アメリカまで日程変更可能な航空券を買いたいということで、シンガポール発券をしました。
シンガポール発日本経由アメリカ行きのエコノミー1年OPENは、日本航空（Mクラス）、全日空（Hクラス）で設定があります。ニューヨーク行がS$2,100（子供は75%）でした。（1S$=66／2004年5月の決済レート） 混む年末年始やGWの出発でお願いするため、1年前の予約開始日でお願いして、日本航空はキャンセル待ちにいったんなって後々OKが出るという流れ、全日空はすぐOKが出ます。2ヶ月前くらいでも全日空は空きアリで出ますので、取りやすいのは全日空と思われます。
一部の例外はありますが、海外発券の場合、コードシェア便は利用できない場合が多いため、全日空ならロサンゼルス・サンフランシスコ・シカゴ・ニューヨーク・ホノルル、日本航空はロサンゼルス・ラスベガス・サンフランシスコ・シカゴ・ニューヨーク･バンクーバー・ホノルル・コナへの設定になります。その他の都市に行く場合は、旅行代理店に依頼して追加してもらうか、サウスウェストなどの安い国内線の航空会社に別手配することになりますので、日本発のアメリカ系航空会社（目的地が豊富に選べる）の航空券とどちらが得になるかシビアに計算してください。各社のコードシェア便かどうかの見分け方は、タイムテーブルなどにAA運行、UA運行などと出ていますが、より簡単には、フライトの便名が4桁（JL5ｘｘｘなど）なら他社運行のコードシェア便であることが多いです。
この2社以外で日本に往復ストップオーバーができるのは、中華航空のホノルル･ロサンゼルス・サンフランシスコ・バンクーバー行き（Tクラス。台北と日本でストップオーバー可能。1年有効）、タイ航空のロサンゼルス行き（Qクラス。バンコクと日本でストップオーバー可能。180日有効）もありました。

発券までの動き
2003/09/09　シンガポールの旅行会社に2004年GWのシンガポール発成田着・2004年8月の成田発NY往復の予約依頼。（JL/NH2社）
2004/02/10　2004年12月の成田発シンガポールの予約依頼。
2004/04/02　4月以降の2社の値段を問い合わせ＆カード決済希望を伝える。値段とカード手数料無料の返事あり。
2004/04/08　発券依頼
2004/04/13　発送しましたのメールあり
2004/04/16　自宅に航空券が届く

今回発券した航空券：全日空シンガポール発日本経由ニューヨーク行き
S$2,100　航空券　大人×2人=S$4,200
S$1,565　航空券　子供×1人=S$1,565
（ストップオーバー代込み）
S$196　空港税等　大人×2人=S$392
S$164　空港税等　子供×1人=S$164
S$30　宅配料
合計S$6,351
支払額（1S$=66.594・クレジットカード払い）422,542円

バンコク発券と比べると、発券依頼から発送までがのんびりしています。バンコクは朝、発券依頼したら即日発券して発送してくれますが、こちらは木曜昼に発券依頼しても、発券は月曜です・・・との返事でちょっとびっくりでした。予約依頼や問い合わせのメールは当日か翌日くらいまでには返事があります。

シンガポールの旅行会社は、カード手数料を取るところや予約変更に対し手数料を求めるところなどもあります。 ここの旅行会社もWeb Siteにはカード決済の場合は手数料を3％位取るとありましたが、実際には取られませんでした（なぜか不明・・・）。 発券依頼をする前の3月初旬にこの会社のWeb Siteが見られなくなり、「もしや倒産？？？」と心配し担当者にメールを送るとWeb Siteは現在メンテナンス中と返事があり、ホッとする。しかし、今もメンテナンス中なのか、Web Siteは表示されません。仕方ないので、値段や条件の目安はパンダトラベルやその他の旅行会社のWeb Siteを見て、絞り込んでから質問するようにしています。一応シンガポールでは老舗の旅行会社のようですが・・・。

為替レートはYahoo!ファイナンスでシンガポールドル（S$は63-64くらいでしたが決済レートは66.594でした／CitiBankのVISAってレートが悪いな・・・と前から感じているのですが、私だけでしょうか???次回は別のカードで試してみます）

次の航空券は日本航空のコナ＆ホノルル（コナ行きはホノルルストップオーバーも可能）、日本航空のラスベガス（復路ロサンゼルスでストップオーバー可能）、全日空のヨーロッパ（パリ・ロンドン・フランクフルト。現在でもS$2,600で高価。円高でないと難しい。）、両社のロサンゼルス往復（国内線でソルトレイクシティ往復を買ってイエローストーンに行きたい）あたりで物色しています。発券は2004年12月ごろの予定です。 （以上　2004年7月）

海外発券をしてくれる旅行会社のHPは、お役立ちリンク集を参照してください。

＜＜＜　その後の情報収集欄　＞＞＞

（2002/9）オセアニア発JALの日本経由アメリカ行／欧州行きの、Yクラスでの日本でのSTOP OVER日数を90日までとする条件変更を行いました。Cクラスは日数制限なしです。

（2002/12）バンコク発AAの日本経由アメリカ行は、日本での滞在ができなくなりました。（トランジットのみなら購入可能）

（2003/??）バンコク発AAの日本経由アメリカ行は、日本での滞在が180日になりました。値段も安く、アメリカとバンコクにそれぞれ年2回以上行く人は利用価値ありです。

（2005/xx）台北発　JLのヨーロッパ行き・オセアニア行き／NHのアメリカ行きは日本で2stop OKで利用価値がありそう・・・