この航空券を予約するまで上海にあまり興味がなかった私（万里の長城は見たいので北京はずっと行きたいと思っていましたが）は、さっそく旅行会社のパンフレットをいくつかもらってきました。何せ、上海雑技団と外灘（バンド）くらいしか知らないのです。初めての場所に行く時は、ツアーのパンフレットはビジュアル的にもキレイで「行きたい」気分を盛り上げるにも、ホテルの地区選びにも参考になります。とくに高額ツアーのものが写真がカラーで情報が豊富なので好きです。申し込まないのにごめんなさい・・・。
ホテルは、上海といえば外灘ということで、和平飯店（PIECE HOTEL）にほぼ決めたのですが、Grand Hyatt浦東（上海金茂君悦大酒店）の写真を見たら、「１回は泊まってみたい！」と思ってしまいました。そこで、2泊は和平飯店、1泊はグランドハイアット浦東に泊まることにしました。2月末までは寒いせいかホテル代も安いのですが、3月は少し値上がりします。
和平飯店は南楼と北楼に分かれていて、よく写真に出ている緑のとんがり屋根は北楼になります。南楼は、道を挟んで左隣にあるビルです。和平飯店は上海バンスキングのロケにも使われたホテルで、ちょうど1900年代前半の租界時代の上海を代表する建築物の一つです。租界とは外国による治外法権の場所と言う意味で、歴史で習ったアヘン戦争・南京条約を機に、上海には英・米・仏・日の租界ができ、建物も外国の影響を受けた建物が建てられたわけです。不幸な歴史ですが、その外国の影響を受けた街並みが現在は観光対象となって、私達に上海は進んだ街だ、という印象を与えます。また、上海に住む人も自分達が中国で最先端をいっているというプライドがあるそうです。
このような外灘の建物の中でも特に有名な和平飯店ですが、泊まるならやはり、よりデラックスな北楼ということで、値段を調査しました。円建てで一番安いのはJHC\13,900税サ込（南楼は12,700）でしたが、上海エクスプローラーというサイトのホテル予約のところで元建ての料金を見つけました。北楼のスタンダードで、サービス料込み778元（1元=14円として\10,892）。3月初めに予約依頼をすると、まだ3月16以降の料金が未定とのことで予約できませんでした。料金が決まったら知らせてくれるとのことで待ちます。3/10にメールが来て料金が同じ778元とのことだったので、メールで予約をお願いしました。翌日には予約OKのメールが来ました。この予約OKのメールを持っていってチェックインし、現地フロントで料金を支払う方式です。予約の変更・キャンセルはチェックイン日の2営業日前の24時（日本時間）までとのこと。3/11、和平飯店北楼は予約完了。
対してグランドハイアット。こちらは、今上海にドンドンできている近代的なデラックスホテルのうちの一つです。地上54階にロビーがあり、客室はそのさらに上の階。窓は上から下までガラスで”窓際に立つとまるで宙に浮いているような感覚”、”オペラグラスが欲しい”、”足元は自分の客室の床しかないつくり”などなど、魅力的な言葉が並んでいる。（最後のはちょっと高所恐怖症気味の私には鳥肌ですが）洗面台が透明ガラスでできていたり、いろいろ最新の工夫が凝らしてありそうです。
グランドハイアットで元建て円建てを含め、一番安かったのは、ホテル予約＠上海でROH（部屋指定なし）で\25,700税サ込、+2500円でバンドビューなので、\28,200でバンドビューにすることにしました。2/25にHPから予約手続きをすると、その日のうちに返事があり、予約がOKになりました。コンビニ決済でメールを返信するとコンビニ用の払い込み用紙がすぐに郵送されてきました。コンビニへの支払は3/15までで、キャンセル料は宿泊4日前の3/24まで無料、3日前からは100%とのことでした。グランドハイアットを先に予約したのは、こちらの予約が不可の場合、和平飯店に3泊で申し込もうと思っていたためです。
また、グランドハイアットを最終日にしたのは、和平飯店より浦東国際空港側にあることと、市内観光にはちょっと不便な立地かなと思ったためです。

今回は、初めてかつ日数が少ないので奮発しましたが、もっと長期でリーズナブルなホテルがいい場合は、金門大酒店(PACIFIC HOTEL)　あたりも、値段がお手ごろ（グリーンホリデーで\8,600）で、租界時代の趣きある建物だし、地下鉄駅にも至便な立地で、よいと思いました。

ツアーパンフを見ていて感じましたが、今回の特典航空券はかなりお得だった気がします。春休み中なので、ツアー代金が結構高いのです。
HISの上海4日間の同じような時間帯の飛行機を使うツアーは、和平飯店クラスのデラックス（実際はハワードジョンソン利用）が75,800円、グランドハイアットクラスのラグジュアリー（実際はフォーシーズンズ利用）が89,800円、子供は5000円引きなので、3人で222,400円〜264,400円になります。ツアーパンフをもらった他のツアーでも、和平飯店指定のツアー（南楼か北楼か不明）で、3人で20万弱。グランドハイアットを利用するツアーは少ないのか、手元のパンフには見当たりませんでした。

3月に入り、上海文化信息のウェブサイトで確認したところ、私達の滞在中、上海雑技団の商城での公演があることを確認。ホッ。 チケットは現地で買うつもりです。

NW19便は17:45発。Yの習い事があり、空港に着くのが16:00ごろになってしまうため、予約番号が別のツレに先に出てもらい荷物のチェックインをしてもらう。自動チェックインができるはずなので、あわよくば私達の分もチェックインしてもらって・・・と思ったがこちらはダメだった。私とYも、スカイライナーの乗り継ぎがスムーズで15:40に空港に到着。ちょうど2時間くらい前なので余裕、と思ったら相変わらずNWのカウンターのまわりにはトグロをまいた行列。預け荷物がなくても手荷物も検査するので列に並ばないといけないと言われ行列に並ぶ。チェックインカウンターの前にも行列だが、私達は自動チェックイン機のところへ行ってチェックイン。まず、パスポートを通すと、持っている予約（私とYの予約）が出てきて、チェックイン手続きをする人を選ぶ。2人ともするので2人にチェックして進むと、預け荷物の個数を入れ（私達はなし）、一人ずつパスポートを通す。さっき四苦八苦したらしいツレが横から、「そこでパスポートを通して！」と指示をしているが、パスポートがなかなか読み取ってもらえず（通すスピードが早すぎても遅すぎてもいけないらしい）何度も通すハメに。完了すると搭乗券と控えがペラペラの紙で出てくる。横のカウンターから人が出てきて、搭乗券を確認し、「ゲートは○番です」と言い、預け荷物がない私達は手続き完了。
JCBのカウンターにより、ウェットティッシュをゲットし、ゲーム、ゲームとYがうるさいので、出国して、ソニーのキッズスペースに行ってゲームをして時間をつぶす。
17:45の定刻に出発し、予定より15分早い20時に上海浦東（プドン）国際空港に到着。入国に際し、体温チェック（といっても感知器のところを通り過ぎるだけだが）があり、今もSARS警戒中なのだな、と思う。機内で渡される健康調査票が、ガイドブックにある見本と少し変わっていた（SARSの質問が増えている）。
入国は結構行列だ。書類に不備のある人が列にいると、全く進まなくなる。あくまで主観だが、一人づれのビジネスマン風の人が多い列に並ぶと記入ミスがないのか引っかかることが少ないようだ。 荷物もなかなか出てこなかった。両替は20,000円しておく。出てきたお札のうち、100元札を崩してもらってタクシー乗り場へ。タクシーに乗ったのは20:40分ごろ。タクシー運転手にメモに「和平飯店」と書いて渡す。うなずいて出発。21:30ホテル着。メータは139元だったが140元渡す。

和平飯店の入り口は古いホテルらしい狭い回転ドア。ロビーに入るとジャズバンドの音が聞こえてくる。天井はアーチ型で照明は暗め。チェックインすると、一番最低のスタンダードで予約したのだが、「この部屋はアップグレードした部屋です」といわれる。ラッキーだ。
部屋は501号室。南京東路のホテル入り口の反対側の道路に面している部屋。眺めは決してよくないが窓を開けて右に顔を出すと黄浦江が少し見える。 部屋は広く、写真で小さそうだったベッドもセミダブル程度の大きさがあってホッとする。スタンダードの上はスーペリア、その上はスイートになるので、部屋はスーペリアだと思う。バスルームが広い。入って正面が洗面所、右手に大きなバスタブ（今までの旅行で見た中で、深さ広さともに一番大きいと思う）、左手に シャワーブース。暗証番号式セイフティボックス、湯沸しポット（紅茶と緑茶つき）、ミニバー、冷蔵庫、テレビ、ドライヤー、バスローブ、スリッパがあり、アメニティには、石鹸、シャンプー・リンス、シャワーキャップ、ツメヤスリ、ソーイングセットといった定番物のほかに、木の櫛やヘチマのボディ洗い、木の綿棒、歯ブラシや洗剤もあった。水330mlも2本ついている。アメニティも水はちゃんと補充された。

部屋の探検をしたら、外に出たくなってきた。さっき到着した時に人通りが多かったので大丈夫だろう。 外灘（バンド）散策に出かける。外灘はホテルの前だ。信号を渡り、地下道を通って黄浦江側へ。地下道に観光トンネルの入り口がある。観光トンネルは後日行く予定。ライトアップされた外灘の建物や浦東地区の東方明珠タワーや金茂タワー（グランドハイアットホテルが入っているビル）がキレイに見える。観光客で大変な賑わいだ。写真を撮り、売っている食べ物などを見物。とうもろこし、イカ、ソーセージ、イチゴを串にさしてコーティングしたもの。Yがイカを食べたいというので、買う。値段が書いていないので、1元を出すともう1枚という感じだったので2元払う。これがかなりマズイ。少し苦く生臭い。一口ずつ食べて誰ももう一口は食べたくないというので、そのままゴミ箱に収まっていただいた。光るオモチャを売っていたり、足元をついてくるマスコットの犬を売っていたり、まるで縁日のようだ。 22:30ホテルに戻り、オールドジャズバンドの演奏を入り口で２・３曲聞く。中は結構混んでいるので入り口でのぞきこんで聞いている人も多い。この場合無料。23時ごろには、老人から若者に演奏者がバトンタッチするらしいが、その時間まではいなかったので目撃せず。部屋に戻り、広いお風呂にのんびり入る。入浴剤を持ってきたので温泉気分。

7時半起床。宿泊に朝食はついていないので、仕度をして外出。朝ご飯を物色するがさすがにマクドナルドは避けたいと思う。あまり店が開いていなくて、河南中路の地下鉄駅に着いてしまった。これで、龍陽路駅へ行き、リニアモーターカーに乗る予定だ。昨日の空港到着時に乗れれば良かったのだが、今現在リニアは、昼間8:30〜17:30くらいの間で運行されているのみなので夜遅く着き朝早く出るNW利用の場合は、空港への往復で利用できないのだ。
リニアモーターカーは試運転時や2004年1月の正式運行直後は混んでいたらしいが、このときはガラガラ。切符売り場にも人影はない。片道75元。子供料金同じ。窓口にはカードのステッカーがあったのでカードで支払可能だと思われるが、今回は現金で支払った。ネットで出ていた時刻表を見て8:32の始発に乗るつもりだったが目の前で行ってしまう。運行時間が変わったのかも？15分間隔と書いてあったので次を待つ。8:45分発だった。自由席だが、車両に数家族しか乗っていないのでどこでも好きなところに座れる。
動き出すと、スピード表示が始めは１Kmづつゆっくり上がっていく。300Kmを超えると車窓の景色が変わるのも早く感じる。430Kmが最高速度で、時々、431Kmの表示に変わった。430Kmで走る時間は1分もない。車だと40分ほどかかるであろう道のりをたった7分で走ってしまうのだが、いかんせん、距離が短すぎるのだ。あっという間に空港に到着。空港ビルとの連絡通路を通ると空港ビルの２Fに出る。ちょうど、国際線の荷物受取場所から出口の上に見える場所だ。昨日荷物を待ちつつ、こちらを見物している人がたくさんいたので、「なんであんなところに人がいるのかなあ？」と思っていたのだ。
お腹がすいたので、高いと思いつつ、中華料理屋に入る。上海ラーメン、チャーハン、ワンタンなどを頼む。チャーハンは具が冷凍ミックスベジタブル、お米がもち米のようだが、おこわが好きな私にはまあまあ美味しい。ラーメンは濃い目のスープでちょっと変わった味だが美味しく、Yは気に入りモリモリ食べている。ツレが頼んだワンタンもすごい量で、みんなお腹いっぱいになった。
１Fに降りて、上海商城方面のエアポートバス2番に乗る。バスの入り口で行き先確認のため「リッツカールトン？」と聞いても通じなかったが「ポートマン？」と聞くと通じた。エアポートバスは19元。子供も同料金。エアポートバスは途中までリニアのレールと平行して走るので、来ないかな〜と見ていると、来た。しかし一瞬で通り過ぎてしまう。見ていないと通ったことにも気づかないくらいの早さだ。乗っている時はそれほどとは思わなかったが、やっぱり早い。空港行きと空港からの両方がバスの横を通るのを見ることができた。

静安寺駅の前で降りてしまい、上海商城までテクテク歩く。上海雑技団のチケット売り場は向かって右手にあり、すぐわかる。チケット売り場の時間は9:30〜19:45となっていた。 当日の切符はあまり選ぶ余地はなく80元の席になる。席は100元、80元、50元の3種類。出てきたチケットの座席番号と貼ってある座席表を見て、もっと中央の席は？もっと前の席は？と聞いたが「ない」といわれた。こちらも子供同料金。開演は19:30だ。
地下鉄に乗って人民広場駅へ行く。あらかじめ上海ウォーカーで調べておいた安い美容院（HAIR SALON IN）が、ここの地下街にあるはず。髪をカットすることにした。インフォメーションで住所を見せて指差した方へ歩いていると別の美容院（AGAIN）を発見し値段も安い（2名の場合1人40元・3人の場合1人30元）ので、ここでやってもらうことにした。Yも切らせようとしたが嫌がるので、私とツレのみ切ってもらうことにする。言葉が分からないので指で髪をチョキチョキして、カット希望というのを伝えると鏡の前のイスに案内された。イスに座ったまま、シャンプーが始まる。泡立てて丁寧に洗ってくれて、流すときは泡の頭で流す場所へ移動。カットの担当は別のようで、マイハサミを持った人がやってくる。男性客には女性、女性客には男性が担当することになっているようで、ツレは女性の手があかないのか、待たされていた。お願いした長さよりかなり短くされてしまったがまあいいだろう。ツレのほうが切る作業が少ないのか先に終わった。横でYは写真を撮って遊んでいる。終了後、アイスクリームを買ってあげる約束なので良い子でいてくれた。13時カット終了。

外に出ると小雨が降っていたので、地下鉄で河南中路へ戻る。外に出ると雨が止んでいたので、南京東路を散策。マクドナルドでソフトクリームを買って（ミックス3元、バニラ2元）食べ、ユニクロを見たり（値段は日本と変わらないかほんの少し安い程度）、駅の向かい側の角の市場のような場所を見たり、お茶屋さんを見たりして、ホテルへ戻る。2時間ほど昼寝。
16時すぎに起きて、夕食処を探しがてら南京東路を歩く。上海蟹で有名な王宝和が左手に見える（冠のような形をした王宝和飯店の中）。上海蟹のシーズンなら行ってみたかったがもうシーズンは終わってしまったし・・・。河南中路駅を通り過ぎ、次の人民広場駅へ。歩行者天国なのでのんびり歩くのもよい。途中、飲茶の店に入ろうとしたら人気らしく予約なしはダメと断られ、結局、人民広場に面した新世界ビル10Fのフードコートに落ち着く。色々なメニューがあり目移り。小籠包、焼き餃子、ピザ、鉄板焼きなどを頼んで食べる。鍋がおいしそうだった。 人民広場から地下鉄に乗るが、手前の石門一路駅で降りて昼間通っていない道を歩くことにした。伊勢丹やプラザ66があり、見物しながら上海商城方面へ。伊勢丹でもお茶屋さんをのぞき、お土産にしようと思っているお茶の値段はどこでも一緒とわかり、明日買うことに。高級品の紫砂の茶器はとても素敵だが、家でのんびり中国茶というのもあまりやらないだろう、と購入は我慢する。どうも茶器やお皿はどこに旅行しても欲しくなってしまう。私の悪い癖だ。
だいたい1時間ほど前についたが、人影もまばらで開場していない。リッツカールトンの中に入ったりしてヒマをつぶす。結局、開場は15分くらい前だった。一番良い席と思われる前の方の中央がポッカリ空いていたが、30分直前にツアー客らしい人たちがドッと入ってきた。私達の後ろや左右のはじっこには空席もあった。19:40頃、遅れて雑技開始。それなりにすごいのだが、1回で決められず、やり直したりする場面が5回くらいはあっただろうか・・・。シルクドソレイユあたりの洗練されたのを見てしまうと・・・うーん。商城は２軍という噂は本当かもしれない。今は馬戯場の方はやっていないので、選択肢はないのだが、あちらも見てみたいと思った。 21時雑技終了。静安寺駅から地下鉄で河南中路駅へ戻る。珍しく10分ほど地下鉄が来なかった。Yがとうもろこしを食べたいと言っていたので駅を出てすぐの売店で購入。2元。
22時ホテルに到着。11FのRoof Gardenへ行ってみる。エレベータを降りて狭い階段を上がるとバーがあり、なにやら宴会の後片付け中でワサワサしているが、バーの外の屋外に外人数名が景色を見ているので私達もそちらへ出てみる。外灘と浦東の夜景がよく見える。ただ、東方明珠タワーと金茂タワーの先端が雲に隠れている。明日の天気はどうなんだろう・・・。（写真は初日に撮ったものです）
部屋に戻り、とうもろこしを食べるがかなりマズイ。食感はゴム、味はマズイもち米のような感じだった。 今日もまた広いお風呂でのんびり入浴。

朝起きると雨が降っていた。しかし日にちに限りがあるので豫園に観光へ。というより朝ご飯を豫園で食べる予定なのだ。和平飯店のチェックアウトは12時なので豫園を観光してからチェックアウトする予定だ。
外に出ると、運良く雨が上がっていた。タクシーに乗って豫園へ。(タクシー代10元）
少し迷いつつ、南翔饅頭店に到着。１Fはまだ閉まっていて、2Fへ上がる。メニューはスープと小籠包と飲み物。とりあえず小籠包１つとスープ２つとショウガを注文。ここではショウガは別売りで1元で、全部で18元。 窓の外には、湖心亭が見えてとてもいい景色だ。 小籠包を気に入ったらしく、Yがもりもり食べている。スープは薄味であまり美味しくはないが、周りを見てもスープと小籠包をセットでみんな食べているので一度は食べてみても良いだろう。

豫園を見に行く。入り口でチケットを買う。大人30元、Yは10元。 のんびり見たが1時間程度。池があり、歴史を感じる建物があり、とても落ち着いた気持ちになれる場所だ。 最後にトイレに入ったが、意外にもとてもきれいだった。
西口から出て、豫園商城の中を見て歩く。日本語で「トモダチ」「ヤスイヨ」などと言われる。一体どこで日本人だと見分けるのだろう？
歩いていたら、カフェテリアのように好きな食べ物を取って最後に精算するタイプの食堂を見つけ、そこで再び食事。Yは小籠包、焼き餃子。私はおしるこ風のあずきの汁物、チャーシュー饅などを頼んで食べる。全部で27元。

雨がやんでいるのでのんびり歩いてホテルへ戻ることにする。和平飯店までは15分ほどだが、歩道が狭いのでのんびり散歩ではなく、車やバイクに注意しての散歩になった。Yが、バイクが歩道を走ったりしているのにイライラしたのか、「中国はおかしい！」と何度も大声で言うので、「この国にいる間はそんな風に文句を言うな！」と怒る。
私自身も歩道をとばすバイクは危ないなあ、と思っていたし、自転車が信号待ちの車の一番前に陣取っていたりするのを見ると「おいおい、大丈夫？？？」と思っていたが、それを1旅行者が大声で非難してもしかたない。というより日本語がわかる人もいるだろうから、余計なトラブルの元だ。
「いろいろなやり方があるもんだなあ」とか「こういうところは日本の方がいいな、こういうところはココの方がいいな」とか、いろいろな感想を持つのは良いことだと思うし、たくさんいろいろ感じて欲しいのだが、1つを見て「この国はおかしい」という言い方をするのは良くない。
多少変だと思っても「郷に入れば郷に従え」なのだ。

和平飯店に戻り、11Fのルーフガーデンに行く。浦東の東方明珠タワーもグランドハイアットも半分くらいが雲に隠れてしまっている。今日の宿泊先グランドハイアットからの外灘の夜景を楽しみにしていたのに・・・。
11:00チェックアウトして、外灘の地下道の入り口から観光トンネルへ。セット券などもあるようだが東方明珠タワーには上らないので観光トンネルの片道のみを購入。大人30元、130cm以下の子供15元。 乗り物は次々と来るので待ち時間はない。10分ほどで浦東側へ着く。乗っての感想は、・・・ディズニーのアトラクションなどを見た目には「一度で十分」という感じのものだった。 出口からトコトコとグランドハイアットまで歩いたが近そうに見えて結構距離がある。道々、なにやらカードを配る人が多くて、いささかうんざりする。ツレはウッカリ１つ受け取ってしまい、少々ついて来られたりした。

金茂タワーに入り、時計回りにほぼ一周してグランドハイアットの入り口へ。反対から回ると近かったのだが。 エレベータは35秒ほどで54Fに到着。早い。ツレがチェックインする間ロビーから下を見るが東方明珠タワーはかろうじて見えるが外灘は全然見えない。
今は12時ごろだが部屋が14時〜15時ごろにならないと用意できないと言われ、荷物を預けて下に降りる。地下にオシャレなフードコートがあり、ここで軽く食事。各ブースに料理の写真があるが、お金を別のところで払うので店名と番号を覚えて会計。Yがみかんを食べたいと言い出し、メニューにフルーツが付くものがいつくかあったので、「オレンジ」と指差してお金を払う。ここのお姉さんは察しが良いので助かった。お料理1品18元前後、みかん10元。
中国元が乏しいので１Fの中国銀行で3千円両替。

お土産にする中国茶を買おうと思ったが、ホテル周辺にお茶屋さんがみあたらない。地下鉄で河南中路へ行けば天福茗茶があるのだが、渡し舟に乗るのもいいな、と思い、シャングリラの脇にある渡し舟乗り場へ行く。10分ほどだが、道沿いには、なにもなくガラーンとしていてつまらない。金茂タワーと書いたマイクロバスが目の前を通り過ぎて行ったが、フェリー乗り場で発見。どうやらシャトルバスがあるらしい。
ガイドブックで0.8元とあったので1.6元を渡して切符を買おうとするが、あっちへ行けと言われ、1人2元払って乗るエアコンフェリーへ誘導される。しかたなく、ゲートで2元を入れて乗る。Yは無料らしく係が入り口をあけて通してくれる。フェリーは既に来ていて、私達が乗ってすぐ出発。黄浦江をすぐ渡ってしまう。 外灘のはじっこの辺りに到着。ここからなら豫園もそれほど遠くないということで朝見た豫園の天福茗茶へ行くことにした。 途中に、服飾の問屋街のようなところがあり、ボタンやレースやファスナーを売っているお店がひしめいていた。
なにやら、場外馬券売り場のように人だかりがしているところがあったのでチラリと見ると「国債」と窓口に書いてあり、株価ボードがあった。どうやら証券会社のようだ。雰囲気も、お客の騒がしさもどう見ても場外馬券売り場。中国での株売買は日本での馬券感覚なのか？？？
豫園に近づくとYが「トイレ」と言い出した。上海老飯店の向かいの１Fが貴金属売り場になっている大きな店に入りトイレを探す。黄色いジャンパーを着ておそろいの帽子をかぶった老人を主としたにぎやかな団体がいて、エレベーターで乗り合わせたらどうやら日本人。日本の旅行代理店名のバッチをつけていて、「このエレベーターは三菱製か？」と会話している。今でもこんなスタイルで観光するツアーがあるのか〜と新鮮な驚き。トイレのある階は団体が連れてこられる土産物売り場になっているようで、トイレに寄って一安心してから、どんなものを売っているのか偵察。天福茗茶の3倍〜10倍はするお茶（箱や入れ物は立派）を見てビックリして退散。やはり団体ツアー向けの土産物は、見栄えはよいが、高い。
貧乏人は豫園商城内の天福茗茶でお茶を買って、またフェリー乗り場へ。行きと違う道を通り、外灘の河沿いの１段高い遊歩道を通って戻る。 フェリー乗り場でまた0.8元乗船にチャレンジするがやはり2元の方へ行けと言われる。2元払ってフェリーへ。フェリーの特等席は一番前。今回は船が来ると同時に乗ったので一番前に座ることができた。 船を降りると金茂タワーのマイクロバスがいたので乗り込む。金茂タワーのIDをつけた女性がタワーの入場券を売ろうとするが買わなかった。降りろといわれなかったのでそのまま乗っていたが、良かったのだろうか？？？

ホテルに到着。71Fの部屋に入る。広さはそれほどでもないが窓が広い。天気がもっと良くて、雲の中でなければ・・・と思う。
ベッドの頭の所に、杜牧の山行（遠上寒山石徑傾　白雲生處有人家　停車坐愛楓林晩　霜葉紅於二月花）が 筆で書いたような書体で書かれている。 ホテルを選んでいる時に部屋の写真に出ていた詩は、孟浩然の春暁（春眠不覚暁　処処聞啼鳥　夜来風雨声　花落知多少」 （しゅんみんあかつきをおぼえず・・・・）だったのだが、違う知らない詩だったので、帰ってから、この詩について調べてみた。
こちらは秋の詩で、「秋に寂しく石ころの多い山道を歩いていると、遠くの山の峰に白雲がのぼっている辺りに民家がある、車を止めて美しい夕暮れの楓の林をながめる。霜のついた紅葉の美しさは2月（春）に咲く花（桃？梅？）よりも赤く美しいなあ」という詩のようだ。
今思うと、天気が悪く雲の中にいるような状態の部屋でこの詩を見るというのも、なかなか良く考えられているなあ、と思う。 天気がよければ、この詩の中の「遠くの民家」のように外灘のビルが見えることだろう。
気持ち良さそうな羽毛布団のベッドの枕元に「春暁」もピッタリだと思ったが、この「山行」もなかなか合っている。
設備は、TV、冷蔵庫、ミニバー、湯沸しポットとお茶・紅茶、ドライヤー、スリッパ（フカフカ）やバスローブ、お土産を入れて持ち帰る用の紙袋もある。歯ブラシ・ブラシ・靴磨き・ローション・コットンなどのアメニティは平べったい缶に入っていてそのまま持ち帰ることができる。 お茶など飲み、夕食を早めに食べてプールで泳ごうということになる。

夕食は全聚徳で北京ダックにしようということで、地図で見つけた浦東のノボテルアトランティス前の全聚徳を目指す。浦東地区は道の横断がすごく不便で、遠回りすることになる。しかし行って見ると、全聚徳ではなくなっていた。しかたなく途中にあった小南国へ入る。ここは上海料理のお店だが、評判が良かったと記憶している。上海商城から静安寺駅に行く時にも見かけた。上海市内に８店ほどあるらしい。まだ早い時間だったので予約ナシだったがすんなり入れる。中は清潔で高級そう。こんな服装（Gパン）で来て良いのかしら？と思うような雰囲気だ。 ふかひれスープ1人前、小籠包、チャーハン、蟹粉豆腐（蟹と豆腐炒め）、南国特色蹄膀（豚肉モモの醤油煮）などのお料理を注文。ツレは調子よくビールを飲んでいる。料理はどれもあっさり味でとても美味しかった。最後にフルーツが出てくる。これはサービスらしい。これ以上食べられないくらい食べて300元代。なんて安いんでしょう！

ホテルに戻り、上海のケーキが食べたいね〜ということで、ホテル１Fのエレベータ脇にあるケーキショップでケーキを3つ購入。（69元）冷蔵庫に保管しておく。

57Fのプールへ。部屋で水着に着替えバスローブで向かう。プールに行く廊下では例の有名な吹き抜けの見られるバーが下に見える。 プールは雰囲気があってよい。誰もいないので貸し切り状態だ（係り員が時々見に来るが）。女性･男性別だが、SPAエリアには暖かいジャグジーもある。 ただ、プールのタイルがところどころはがれていて、Yは気になるらしく、碁石拾いのように拾っていた。実際見える場所も結構タイルがはがれていたりする。 水が冷たいのであまり長居はできない。プールの入り口でSPAの料金表をもらったので、マッサージをしてもらうか悩んでいると、ツレが「ホテルを出たところに足裏マッサージの店があったよ」と言う。ホテルのSPAも捨てがたいが、やはり高いので、外のマッサージ屋さんへ行くことにした。ホテル出口正面を出ると道の向こうに伊東家があるが、その伊東家の向かって右手裏側に、和中堂というマッサージ屋がある。ここは足裏だけでなく、全身マッサージもあるが、足裏マッサージの1時間コースを選ぶ。まず、薬草のお湯が出てきて足を入れる。少しおいてまた熱湯を入れて温度を高くしてしばらく浸かる。色は茶色っぽかったが、紫紺のようなニオイでいかにも効きそう。それからマッサージ開始。ここでも男性客には女性、女性客には男性がついてマッサージしてくれる。飲み物の注文を聞かれたので一度飲んでみたかった菊花茶を頼む。イスが3つある部屋なのでYも横でイスにすわり、写真を撮って遊んでいる。なかなか気持ちよく、ツレは寝ていた。（足裏マッサージ1時間2名と菊花茶1杯で156元）最後に新品の靴下を履かせてくれて終了。

マッサージ終了後、ホテルへ戻り、お茶をいれてケーキを食べる。お風呂に入り、特徴あるシャワーを利用してみる。ここのシャワーはシャワーヘッドが3箇所あって同時に出てくるつくりだ。

荷造りをして、就寝。

今日は9時15分の飛行機で帰ります。 6時にチェックアウトすると、日本語の話せる人が手続きをしてくれて「6:10にショートバスが来ます」と言われる。 グランドフロアのベルデスクで「エアポートバス？」と何処に来るか聞いても「？？？」「エアポートバスはない」などという返事で 「ショートバス」と言うと、すぐわかるらしく「まだ来ていない」との返事。エレベータ前の出口で待てば良いようだ。 このバス、グランドハイアットの後、ノボテルやマリオットやたくさんのホテルを経由するので、結局空港まで１時間20分ほどかかる。 多分タクシーの倍近く時間がかかっているはず。値段はタダか格安かと思いきや、一人30元取られた。Yの分は取られなかったので60元と思えば許せる値段だが、大人4人分払うとタクシーと変わらない。ホテル委託とはいえ、バスも特にきれいなものではなく、エアポートバスレベル。少人数の時だけ利用するべし。

空港ではまずチェックインの前に体温検査を受ける。行きの飛行機の中で書いたのと同じ健康調査票に記入し、体温検査のエリアでハンコを押してもらう。そして、荷物検査、飛行機の搭乗手続き、空港使用料の支払いをして出国と進む。 空港使用料は12歳未満（以下かも？）は不要なのでYの分にとっておいたお金が余った。売店で天津甘栗を25元で買う。しかし同じ天津甘栗が出国後の売店では17元だった。出国後の売店はドル表示なのだが、まず、元で値段を言ってくる。ウロウロしているお姉さんに聞くと個々の商品の元建て値段を教えてくれる。 売店で細々したものを買って元を10元残して使い切った。

飛行機は定刻に動き出したものの、飛び立つ順番待ちで30分以上を費やす。前にも後ろにもズラズラ並んでいる。ツレは一度眠ってしまったが「まもなく離陸します」のアナウンスで眼が覚めて、「まだ飛んでいなかったの？」とあきれている。到着予定も10分遅れ。 約2時間なのでご飯を食べて一息ついていたらすぐ到着。
ツレはこのまま仕事に行くので、荷物を受け取るのを引き受け先に行ってもらう。 荷物を受け取り、スカイライナーがちょうど5分後だったので切符を買って飛び乗ったら、結局同じ列車に乗っていたようだ。

●中国元の両替について●
ガイドブックによると、中国元はどこで両替しても同じレートだが、ホテルによってはレートの更新をこまめにしていないことがあり、良いレートだったり悪いレートだったりにあたることがある、と書いてある。
元はどこでも手に入る通貨ではないし、元がなくてはバスにもタクシーにも乗れないので、普通の旅行者は中国に到着した空港で両替することになる。
ということで、私は空港の上海浦東友展銀行（レート7721.00）で20,000円両替して、旅行中に足りなくなって3,000円を金茂タワー１Fの中国銀行（レート7775.90）で両替した。ちょうど円が乱高下していたので、多少のレートの違いはあると思うが、計算すると空港は\1=13.38元、中国銀行が\1=12.86元。こんなに違うかな？と思い、よくよく見ると空港の方はコミッション50元（13円としても650円!!）が取られていたのだ。空港の方は、コミッションがなければ\1=12.95元となる。
今回は完全に油断して、コミッションというものを忘れていた。
「コミッションはいくらか？」を先に聞いてみるべきだったと思う。空港の他の銀行だったらコミッションがなかったのか、それとも一律で空港内はどこでも同じなのか、私にはわからない。
確かなのは、コミッションを取られても、日本で両替するよりはずっとよいレートなので、コミッションを取られるらしいから日本で用意していこうなどとは思わないほうがよいということだ。

●グランドハイアットについて●
ガイドブックによると+$10でバンドビューにできるとあるので、現地に行って天気が良かったらバンドビューをリクエストというのもいいかもしれない。ただ、バンドビューがあいていなくてNGの可能性もある。
また、宿泊しなくてもロビーの奥のカフェや最上階のバーに来て景色を見るだけでも十分眺望は楽しめそうだ。

●トイレについて●
中国旅行で一番不安だったのはトイレのことですが、よく噂に聞く中国のトイレ（ついたての仕切りのみでしている人を見ながら待つetc.）というものには、今回お目にかかりませんでした。入ったトイレは全て水洗、豫園のトイレも水洗でした。紙はありませんので持参する必要があります。水洗でも日本でのように紙を水に流すと流れが悪い場合があるので脇のゴミ箱に捨てるようにした方がよいようです。（このあたりは東南アジアに共通ですね・・・）

●子供関係について●
品質は不明ですが紙おむつは売っています。離乳食はみかけませんでした。（あまり探し回ったわけではないので見つからなかったのかも・・・）
浦東を除いて、歩道は狭く段差もあり、歩道をバイクが走ったりもするため、外出時のベビーカーは厳しいと思います。（南京東路の歩行者天国あたりやデパートの中では使えるかも）
信号が青でも曲がってくる車が突っ込んでくるので、道の横断時は子供と手をつないでいた方が安心です。交通整理をしていない交差点では、人もあまり信号を守りません。車の間をぬって赤信号で渡ったり・・・とてもたくましいです。
オムツ替えシートのあるトイレは空港では見ましたが、街中ではほとんど見かけませんでした。立てる子なら、パンツ型の紙おむつにするほうがおむつ交換が楽だと思います。
Yは小学生なので、リニアも雑技も大人と同料金でしたが、幼児や乳児はどうなんでしょうか？この辺は不明です。
街や施設は赤ちゃん向きにできていませんが、現地の人は子供に対してとてもやさしく接してくれます。Yも風船をもらったりしました。個人的にはオムツの赤ちゃんにはちょっときついかもしれませんが幼稚園以上の子なら全然大丈夫！という印象でした。