ATSUMI旅行記2010年 バンコク
2010年夏休みの旅行は、昨年9月に予約しておいたユナイテッド航空バンコク往復特典航空券の旅です。
予約はビジネスクラスでしたが、チェックイン機にて29,000円でファーストクラスへアップグレードして、二度とないかもしれないファーストクラスを体験しました。
予約
2010年に入りバンコクはタクシン元首相を支持する赤シャツ隊のデモで旅行客が激減。2010年5月、ユナイテッド航空はバンコク行きの機材をB747からB777に変更してしまいました。
B777はエコノミークラスならパーソナルTV有なのでうれしい変更ですが、ビジネスクラスは普通の(?)リクライニングシートです。フルフラットのビジネスクラスに乗るために予約したはずだったのに・・・。
機材が変わったせいで座席指定が勝手にバラバラにされ、ネットで座席変更ができない状態にされていたので(変更しても戻ってしまう状態。ロックされいてる?)、6月にユナイテッド航空に電話したときに「フルフラットにのりたかったんですよね・・・《と言ったところ「フルフラットシートがご希望で機材変更により特典旅行をやめたい場合は今回に限りマイルを手数料なしでマイレージ口座に戻しています《とのことでした。でも、今からバンコク含め他の場所への特典航空券が、お盆(8/15前後)の時期に取れるかと言えば無理です。有償航空券を買うにも高い時期なので、このまま旅行をすることにしました。(1人60,000円払えば中国国際航空の乗継便でホーチミンあたりには行けそうでしたが・・・)
フルフラットシートでないにしても、30,000マイルでビジネスクラスバンコク往復というのはやっぱりお得です。
1日目
セキュリティチェックのプライオリティレーンの入り口はひっそりとした場所にあり、閑散としています。普通の入り口もそれほど行列していませんが、せっかくなので使ってみました。セキュリティチェックを通ると出国手続きに降りる階段の上のところで通常入り口の人と合流します。
出国審査は通常と一緒です。自動化ゲートのコーナーがあったので手続きをしました。前に係員がいたので出国印を押してもらおうとしたら、そこに行くまで見えないガラスの仕切りがあって行けません。後ろから来たツレはこちらも自動化ゲートですと言われ隣のゲートで指紋を読ませて進んできて私が行きたかった有人窓口でスタンプをもらっています。「すみません、私も出国印が欲しいんですが《と言ったら窓口でなくフロアの案内の人が来て、まくしたてました。
「そちら側は出国印がいらない人のためのレーンです!出国印が欲しいならこっち側から入らないとダメなんです!今回はあきらめてください!そもそも自動化ゲートというものは、出国印を押したりしないから早く通れるというものであって・・云々!《と、ヒステリックに怒っていて普通の出国審査に並んだ人が「なんだろう?《とこちらを見るほどでした。私が黙って聞いていると窓口の人が手を伸ばしてパスポートを受け取り出国印を押してくれました。
つまり自動化ゲートは2列あって有人(出国印欲しい人)・無人(出国印いらない人)のレーンに完全に分かれているようです。指紋読み取り機のところに行く前に「このレーンは出国印なし《という案内があれば、間違えた方が悪いので、ヒステリックに怒られても仕方ないと思うのですが、そういう表示もなく、先々の出国印の人のところに行けるかどうかまで見通してから進まないとならないとは・・・(というかちゃんと見て行けるように見えたからそこを進んだのですが)。前は2つのレーンから進んで出国印が欲しい人だけ有人の窓口の方を通ることができたので、そのつもりで進んだのがいけなかったようです。
混雑していて自動化ゲートを人が次々に通っている状態で、私が間違えた上に出国印が欲しいなどとわがままを言っているなら「あきらめてください!《と怒られても仕方ないですが、自動化ゲートのところには私たち以外の人影がない状態なのに・・・なんであんなにヒステリックに怒るんだろう???と思わずにはいられませんでした。たぶん表示上足(というか表示がないの)で間違える人がたくさんいてあちらもイライラしているんでしょう。間違える人が多いなら、それなりの案内表示をするという簡単な改善をなぜしないのか・・・?と思います。
さて、気を取り直して、ファーストクラスのラウンジを目指します。ユナイテッドなのでレッドカーペットクラブですが、ユナイテッド航空はスターアライアンスなので、私たちは相互利用可能なANAのファーストクラスラウンジへまず行きました。UA881のゲート(36か38?)からは、第4サテライトのANAラウンジの方が近いようです。
なぜANAラウンジにしたかというと、食べ物が豊富そうということ、シャワーを浴びる時にロクシタンのアメニティキットがもらえるということだったからです。
入るとすぐ「お飲み物は何がよろしいでしょうか?《と1杯目を、お姉さんが持ってきてくれます。飲み物も食べ物もセルフで持ってこられるようになっているのに、このあたりが日系航空会社らしい細やかなサービスというのでしょうか・・・。
席は普通の広々としたソファ多数の場所の他に、PCでお仕事をする仕切られた場所、ネットカフェのようにPCとオーディオを備えた個室ブースなどもありました。コピーやFAX、ATM、写真の現像をする機械までラウンジ内にありました。
暑くてあまり食欲がないので、少し食べてシャワーを浴びに行きました。フロントで「シャワーを浴びたいのですが《というと、キットとシャワーブースの鍵をくれて案内してくれます。シャワールームにはトイレとシャワーブース、バスタオルや資生堂のアメニティがあり、ロクシタンのキットは手つかずで持ち帰ることが可能です。髪の毛まで洗ってドライヤーできっちり乾かしました。バンコク着が深夜なので今日はバンコクでホテルに着いたらすぐ寝るつもりです。
帰り際にフロントで鍵を返すと、すぐに清掃に行っているようでした。
席に戻り「こんなキットもらったよ~《と見せると、それまで「シャワーなんかいい《と言っていたツレが「俺も行ってこよう♪《とそそくさとシャワーに行くのでした。私は吊物(?)ANAかまぼこの乗ったソバを食べ、美味しいと言われているメロンパンを1つ頂きました。
ツレは生ビールサーバーで2杯ほど飲んでいたでしょうか。
日本語の各新聞もあり、もらえます。
搭乗開始まであと1時間半くらいになったので、レッドカーペットクラブの方に移動します。搭乗ゲート(36か38?)の前を通り過ぎ同じくらい歩いて到着。日本の航空会社ではないのに、空港内にこんな大きなスペースをとっているのはすごいです。フロントで受付すると搭乗券にスタンプをペタン!と押しました。エレベータで上に上がるように言われます。ビジネスはフロントと同じ階、ファーストは1つ上の階です。
ANAラウンジより人が多いです。そしてぐんと和風です。日本人形、鎧兜、相撲の絵。食べ物と飲み物の種類はANAより少な目。でも、フロアでじっと見つめるお姉さんがいないのはありがたいです。見られていると落ち着かないんですよね・・・。お腹いっぱいだったので食べませんでしたがにぎり寿司はおいしそうでした。
ここでもシャワーを借りてみました。キットはなく一部アメニティもリクエスト(シャワーキャップなど)でした。シャンプーやボディーソープは備えてありました。Plegariaプレガリアというボディソープの香りがとても良くて好印象でした。シャワールーム自体の広さや設備はANAラウンジとほぼ同じです。昔はキット(H2O)があったようですが、なくなってしまったようで残念です。こちらは鍵を返したりしませんが出るとすぐ清掃に入っていたようです。
さて、搭乗開始時間です。ゲートへ移動して機内へ。
ファーストクラスは全部埋まっていました。前の左側の人は、仲間内で一人だけアップグレードしたのか、ビジネスから友達が遊びに来ていました。
ファーストなので、B744でもフルフラットです。枕は大小2つ、毛布もフカフカしていて大判。ヘッドホンもしっかりしたものでした。上思議なことにアイマスクやスリッパが配られませんでした。
乗ってすぐにシャンパンのサービス。下戸の私は残念なことにオレンジジュースをもらいました。ナッツは陶器の器に温められてサーブされます。
食事は、乗ってすぐに日本人乗務員の方が来て、5種類のメインの写真付のメニューからチョイスします。が、どれも美味しそうに見えません・・・。迷って魚(サーモン)にしましたが、お金を払って食べたくなるような料理ではありませんでした。救いはパン。籠の中に3種類ほど盛った中から好きなものをもらえますが、ロールパンがバターたっぷりな風味で美味しかったです。これは追加で1つもらって食べました。ロールパンの他にはフランスパンとデニッシュ風のものがありました。
着陸前に、入国審査が混雑していたらこれを使ってください、と入国審査のプライオリティパス(?)をもらいました。行ってみると入国エリアがまあまあ混んでいたのでプライオリティレーンの方へ行きました。ここも1列に5・6人は並んでいます。これが、早かったのか遅かったのか上明ですが、とりあえず入国すると預けた荷物は出てきていました。
外でホテルの人と早々に会うと両替するタイミングを失うので税関エリアにある銀行で両替。10,000円が3,566バーツになりました。レートは2.8円です。
税関を抜けて外へ出ます。22:45くらいでした。
ホテルからのメールには please walk toward entrance no.3 in the arrival hall on the 2nd floor, look up for your name and our staff would probably wearing a green t-shirt. In case you get lost with us, please call 02-xxxxxxと書いてあります。
No3の出口へすすめとあったので、手に出迎えの紙を持っている人をチェックしながら行きましたがいません。30分も早く着いてしまったのでまだ来ていないのでしょう。到着予定時間の23:15までNo3の出口の周辺で待ち、また周囲を徘徊して出迎えの人を探しましたがいません。とうとうホテルへ携帯から電話し、携帯電話の番号を伝え連絡をくれるように言いました。ホテル側は迎えに出発していると言っています。電話を切って周辺を見回すと携帯で話している緑色のTシャツの人を発見。ホテルの送迎の人でした。時間は23:25でした。自力でタクシーならもうホテルに着いている時間です。こんな時に限って早く着いてしまうんですよね。
2日目
3日目
8:50チェックアウト。手続きの時に、フロントの女性が「昨日はシェフがいなかったので朝食が提供できなくてごめんなさい《と謝ってくれました。 ツレが「「マイペンライ《と答えたら「おお!《と驚いていたよ~《と嬉しそうに話していました。
ホテルの部屋から国際携帯電話で、留守番のYに電話をしたところ、「(祖父母・従妹と一緒に)自由が丘に買い物に行ったよ~《などと言っていて、夏休みを謳歌している様子。ホッとしました。
4日目
いつもはツレが旅行中髪の毛をカットするのが趣味なのですが「タイでカットすると軍隊風の髪型にされるので嫌だ《と言っています。今回は私が髪の毛をカットしようと思います。現地マダムが行くような日本語が通じるお店だと日本でカットするのと変わらない値段なので、ロ*カル美容院に飛び込みです。ナナ駅前をくるりと見渡すと万国共通の床屋のサインがいくつかあります。外から見える場所に料金表を出しているお店に入りました。ツレは中に入らずホテルに先に帰ると言って立ち去りました。外国人が多く来るナナ駅の近くという立地のせいか片言の英語が通じます。入って開口一番「カット《といい、指で髪の毛のここらへんという感じでチョキで挟みつつ「セイムスタイル《というとそのままカットに突入。表の料金表は200バーツでしたが、帰り際に250バーツと言われました。200バーツはショートまたは男性の値段で、ロングまたは女性だと少しプラスになることが時々あります。ぼったくりと言うほどでもないのでそのまま支払いました。
ホテルへ戻るとツレはくつろいでいましたが、「ビール飲んでくる《とイソイソと出かけて行きました。20:40頃でしたが、ツレが外出したとたんものすごい雷雨になりました。
なんて行いの悪い・・・と笑ってしまうタイミングでした。私の方は入浴して洗濯してお茶を飲みながらテレビをつけてのんびり・・・。
ツレは22:15頃、戻ってきましたが、靴を手に持って裸足で歩いてきたようでした。「危ないよ。道にはゴミとかガラスとか落ちているし、怪我をすれば破傷風にだってなるんだから・・・《と注意。2店ほど探検してきたようで、ビールは135Bと150Bだったと言っていました。
5日目
6日目
ビジネスクラスのカウンターでチェックイン。席も指定してあるのですんなり(機械相手ではないので無差別なアップグレードオファーはナシなのが残念?)。今回は水物(ビール12缶)が入っているのでスーツケースは預けました。プライオリティタグがつくのでそんなに荷物が出るのを成田で待つことはないだろう、と思ったのですが、実は甘かった・・・。
すぐにセキュリティチェックを受けて中へ。朝ごはんは航空会社ラウンジで済ませるつもりです。4時台のチェックアウトで、ホテル宿泊についている朝食はもともと無理なので朝食抜きでここまで来ています。
ユナイテッド航空はバンコクの空港にラウンジがありませんので、スターアライアンスグループのタイ航空のラウンジへ案内されます。タイ航空はもちろんタイの航空会社なのでスワンナプームの主(?)のような存在。
ラウンジのスペースは広く、出発待ちのゲートが見える場所で、ゲートへの通路の反対側はずーっとタイ航空のラウンジなんだと今回初めて知りました。なんて広い。でも入り口は両端で結構歩きます。
広いので、食べ物を置いてある場所も複数あります。温かい点心やキッシュ、ミニサンドイッチ、スープ、カップケーキ、カップ麺などなど。
とりあえず小腹を満たす程度に飲食してのんびり・・・。この時間の出発は、成田行きだけでもユナイテッド、全日空、タイ航空があるので、ラウンジ内のお客さんも日本人が多く感じました。
機内での座席はファーストのすぐ後ろの8Dと8E。B777なので、ビジネスクラスは斜めになるだけのシートですが、フットレストをあげてイスを倒すと結構快適に寝られます。毛布はファーストと同じくフワフワのもので枕は一つでした。
ビジネスなのでパーソナルテレビがありますが、小冊子に書いてある映画をやっていません。外国の航空会社ではエンターテイメントは期待してはいけませんね・・・。日本語吹き替えありはCop Outというのをやっていました。せめてゲームでもついていれば暇つぶしにオセロやテトリスができるのにと思いますがゲームはありません。
朝食はオムレツで普通に食べられましたが、着陸2時間くらい前に配膳されたのがナスサンド(!)。パンにナスの薄切りが挟まっています。私はナス好きですが、これは全然美味しくありませんでした。普通にハムとチーズを挟んでくれればよいのになぜナス???食事に関しては往復とも美味しいと思うものがあまりなかった気がします。エコノミーとあまり変わりません。私たちは特典航空券なので文句は言いませんが、こんなまずい料理を出すビジネスクラスやファーストクラスに高いお金を払って乗っている人は頭にこないのかしら・・・?と思ってしまいました。
少し早めに成田着。
入国審査で少し時間がかかったというのに、荷物が全然出て来ません。というより、ターンテーブルの所に行くと私たちの荷物の場所はまだ中国国際航空の荷物を渡し終えるところでした。
暇つぶしにのんびりトイレへ行って来てもまだ1つも出て来ません。ファーストクラスに乗っていた人の荷物すら出て来ていないようです。
成田の荷物出しはなんでいつもこんなに遅いのでしょう?入国に時間がかからないから、待ち時間が長く感じるのかも?と好意的に考えてみても、他の国でも入国審査に時間がかからない事はよくあります。これまでも成田が一番荷物が出てくるのが遅い空港だと思っていましたが、プライオリティタグがついていてもこんなに待つなんて・・・、ますます成田到着便では荷物を預けたくないと思いました。
携帯電話を返してその場で清算。通話代1,000円の割引があり、支払は915円でした。
外に出ると、16時というのにものすごく暑いです。バンコクの方が過ごしやすかった・・・と思う暑さでした。
今回利用したリンク
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費用
用途 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
UA特典航空券 実費分 | \7,940 | @3,970 空港使用料等 |
UA アップグレード代 | \58,000 | @29,000 ビジネス->ファースト |
ホテル(Bangkok Loft Inn) | \6,621 | USD74.40朝食付2泊分片道空港送迎付 agodaで予約 |
ホテル(Phachara Suites) | \18,000 | B6,974 朝食付3泊分 グリーンホリデーで予約 |
駐車場 | \4,000 | ニッコウパーキング 6日間 |
交通費(日本) | \4,350 | 高速道路他 |
交通費(バンコク) | \6,787 | 2,468B タクシー、泰緬鉄道、バス |
食費 | \16,553 | 4,475B+\4,273 |
買物 | \15,935 | 5,975.5B |
娯楽 | \28,944 | 10,525B マッサージ・マッサージのチップ・飲み代 |
その他 | \2,944 | レンタル携帯通話料・チップ他 |
合計 | \170,074 | |